今日で推しがグループを卒業します─それは推しとの別れか、推しという呪いからの解放なのか、或いは。
「これが皆さんとの公式での最後のイベントです」
三ヶ月続いたオンラインイベントのエンディングの中、日本で活動したおかげで随分上達した日本語で、彼が紡いだ言葉だった。
彼──イ・セヨンを初めて見たのは三年前の春。
韓国版の特撮、『獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ』で俳優の推しである山本匠馬さんが吹き替えをしたブレイブキョウリュウゴールド/ジュヒョクを、彼が演じていたのだ。
YouTubeで配信されており、1話約12分というさくさくと見られる時間だったため、わたしは確か通勤途中に見ていたと思う。
30分電車に揺られる中、時には戦隊の前に立ちはだかり、時には手助けをする謎目いたジュヒョクにわたしは惹かれていった。
キョウリュウジャーブレイブでは、キャラクターは女性以外皆K-POPのアーティストが演じていた。
K-POPに関しては、その前の冬にFNS歌謡祭でSHINeeを見て「K-POPってかっこいいんだな」と思ったことはあったが、深く知ろうとはしなかった。
だから、そのキャラクターに惹かれても演じている中の人にはハマらないであろうと思っていた。
でも悲しきかな、ヲタクというものは軽い生き物である。
ふと彼が所属しているCROSS GENEのMVをYouTubeで見た。
MVでは、謎目いていたはずの彼はキラキラと輝いた姿で歌い踊っていた。
<Black or White>という曲はとてもわたしの好みで、丁度その頃突然の異動を言い渡されたわたしは、半分以上短くなった通勤の電車で一日一回はそのMVを見ていた。
異動先では色んな現場に飛ばされ(下手すると二駅ほど離れていた)、そこまで彼らの日本オリジナル曲である<Love & Peace>を口ずさみながら真夏の陽射しが照りつける道を自転車で漕いでいた。
上司との上手くいかない関係、押し付けられる新卒では本来できない作業、いくら残業しても残業代がつかない理不尽さ。
どんどん食べられなくなり、肉体的にも精神的にも弱っていくわたしに寄り添ってくれたのは、CROSS GENEの曲、そして彼の歌声だった。
彼を好きになって少しした頃、日本の日韓交流のようなイベントにCROSS GENEが出ることを知った。
丁度休みだったから、急いでチケットを取った。
その時にはもう身体の方にガタが来ていただろうか。
それでもワクワクしていた、彼をはじめて見ることができるということに。
K-POPの現場は初めてで、一人ではかなり怖かったが、ちょうど匠馬さんが好きで同じタイミングで彼にハマったTwitterのフォロワーさんと偶然連番だったため、安心して観ることができた。
日本や韓国のグループがパフォーマンスをしている間、フォロワーさんと二人で独特の空気感に戸惑いつつCROSS GENEの出番を待った。
CROSS GENEは最後から二番目の登場だった。
今でも思い出せる、どの曲をやったか、どんなに素晴らしいパフォーマンスだったか。
すごく楽しくて、何よりも彼のパフォーマンスが本当によくて本当に嬉しかった。
やがてすべての面で限界を迎え、わたしは休職して一年で仕事を辞めることになる。
そんな中、冬にCROSS GENE五周年記念のヒストリーBOX発売の接触イベント(ツーショット、サイン、握手)があった。
精神面はともかく体調も少しずつ回復していたし、せっかく予約で買ったのだから行くことにした。
接触イベントなんてはじめてで、自分の番まではすごくドキドキした。
スタッフに呼ばれてブースに移動すると、はじめて触れるほど近いところ、目の前に彼がいた。
彼はとても綺麗だった。余計にどきどきした。
夕方で寒かったからか、サインを書きながら「どれくらい待った?」と聞かれた。
それに素直に答えると驚かれ、握手のときに「手、冷たくてごめんなさい」と言うと「大丈夫! ぼくあたためます!」なんて言ってくれた。彼の手は、本当に暖かかった。
次の回も行くことを伝えていたので、終わりにブースを出る際には「カフェであたたかくして待ってて!」と声をかけてくれた。
本当に、その夜は幸せだった。
まあ、次の日からどん底に落とされるのだけれどそれは違う記事で書いているからいいとしよう。
その後、生誕イベントやCROSS GENEのコンサートに足を運んだ。
その頃からCROSS GENE関連のフォロワーが増え、交流することも多くなった。
また、9月からは彼が日本で俳優活動を始めた。
普段とは違う姿を見られることが嬉しかった。
その年の12月にメンバーが抜けCROSS GENEが4人になったことは、わたしにとって大きな出来事だった。
いつの日か終わりが来る、そんなわかりきっていたことが、突如目の前にやってきたような感じがした。
だから、翌年彼が出た舞台には全て足を運んだ(全ステという意味ではない)
いつ終わりが来てもいいように、後悔しないように。
韓国にもイベントで三回ほど足を運んだ。
パスポートを持っていなかったので、わざわざ作ってまで行った。
後悔したくない、その気持ちがじわじわと自分の心に黒く侵食し始めた時だった。
実際韓国は楽しかったし後悔はしていないが、この頃から自分は半ばやけになって彼を追っていた。
当時はそう思ってなかったけれど、今はそう思う。
今年は日本でイベントに一回出てから舞台を二回やり、本当はまだイベントがあったはずだが(公式がアナウンスしていた)、コロナのせいでそれは無くなってしまった。
その代わり、オンラインのイベントが何回かあった。
もう一度生で彼の歌ったり芝居したりする姿が見たいな、そう思いながら日々を過ごしていた。
その間、やはりコロナのせいでアルバイトのシフトがまったく入らなくなり、精神はどんどん悪くなっていった。
せっかく見つけた短期の派遣も、過呼吸を起こして倒れるなどした。
これではなんにも役が立たない。
自分の精神は限界を迎えて、早く死にたいと思っていた。
しかし、そんな中での彼の存在は、ただ生きなければという重石になってしまった。
三ヶ月連続でオンラインイベントを行うというアナウンスが公式からされた。
それからは、ただただ死にたいという心を一生懸命抑えて生きた。
彼がいるから、彼を見なきゃいけないから。
いつの間にか「~できる」から「~しなきゃいけない」に変わっていった。
ある種の強迫観念というものだろうか。いや、むしろ呪いと言った方が正しいかもしれない。
そして、今月中旬に行われた最後のオンラインイベント。
彼がそのエンディングで言ったことが、最初に書いてある言葉だった。
それから何日か経って、彼が11月30日をもってCROSS GENEを卒業するという知らせが公式からされた。
そして、それが今日だ。
今日をもって彼はCROSS GENEではなくなり、それと同時に、きっとわたしは一種の呪いから解放されるのだろう。
今日、バスの中でウォークマンをシャッフルにして流していた。
流れたのはCROSS GENEのCorvusだった。
4人になってからの唯一の曲。
これは昨年のコンサートで初めて披露された、どこか切ないメロディーの曲だった。
蘇っていく、色々なことが。
メンバーにいじられている姿。それでもって天然でメンバーを困惑させているところ。
どんどん進化していく演技。彼の唯一無二の歌声。彼の屈託ない笑顔。
彼はわたしに生という呪いをかけていたかもしれないけれど、与えてくれたものはすべて宝物だった。
Corvusを聴いていたら涙が流れ、思わず隣に座っていた母の手を握った。
母は何も言わず、片方の手でわたしの手を撫でてくれた。
彼がこの先どんな道を行くのか、今のわたしは知らない。
出来れば歌や芝居を続けてほしいけど、「第二の人生を送りたい」と言っているから、それがどんなものなのか本当にわからない。
でも今まで彼が歌ったもの、演じたもの、与えてくれたものすべて忘れないよ。
ねえ、セヨンさん。わたしを今まで生かしてくれて、ありがとう。
あなたの幸せを、心から望みます。
と締めくくったとはいえ、わたしはなんやかんやでこれからも彼のことを大好きでいるんだろう。
わたしへの第二の呪いはこれから始まるのかもしれない。
そう恐れと期待を抱きながら、世界という名の地獄で、もう少し生きてみようか。
上半期まとめ
鬱なエントリを上げたまま半年くらい放置していた。ワハハ!愉快だ愉快!
まあ相変わらず鬱ですが。
上半期まとめをつづっておきます。
◆推しがフリーになった
4月からフリーになってしまった。
これめちゃくちゃヤバいんですよ…舞台とかの仕事が全然ないんですよ…。
板の上に立っている姿が好きな人間としてはめちゃくちゃきついものがある。
今ある仕事は教育番組と夕方アニメくらい?っていうかそれしかなくない?
推しのこれからがひっじょ~~~に心配です。
いやもう正直不安しかないので、早くどこかしら事務所に所属してくれないかなあと思っています。
推しに直接言いたいけど言える場がない…手紙を送る先とかもないし…つらい…。
Twitterで言えばいいのか?でもちょっと言える勇気ないよ~推しのことを推してる皆、今の状況どう思ってるんだろう。
◆け~ぽに完全にハマった
推しが上記のような状態なので、K-POPに流れました。
推しのことはちゃんと好きなんだよ。でもK-POP、マジでめちゃくちゃいい。エモい。
エモいって言っておけばなんでも済まされると思っている。
SHINeeとかしか聴いてなかったんですけど、今はEXOとかBTSとかSEVENTEENとかいろんなところを聴いて回ってます…。
ちなみに最近はSEVENTEENのCALL CALL CALL!ばっかリピートしています。
もしセカセカセカセカセカセカセカセカ世界を敵にしたってマジギリギリギリギリギリギリギリギリまで僕らはずっと一緒…。
あとパフォーマンスチームのジュンくんとディエイトくんのMYIのPVも最近発見して、あまりのエモさにリピートしています。
でも一番の推しはCROSS GENEです。いいグループなので売れてほしい。
ちなみに8月に韓国のアルバムの特典会やるので行きます。
2ショットか宛名入りサイン会か全員握手ができるのでよければ来てください。
皆日本語上手だし(一人日本人いるし)顔がいいよ。
7月21日深夜0時よりBS日テレでバラエティも始まるのでぜひ見てください…。
新曲のPV貼っちゃえ。オラッ!
こんな感じでK-POP脳になっていますが、最近ディーンフジオカ氏が出されたEchoもWaveが効いていてめちゃ好きです。
もうずっと中学生の頃から邦楽ロック(しかもオルタナとかインディーロック)くらいしか聴いていなかったので、け~ぽのおかげで音楽の幅が広がって楽しいです。
洋楽とかもちょっと手を伸ばしたいなと思っています。
いつの間にか音楽エントリになってるぞ~!?
ということで、舞台にはちょくちょくいっているのですが、俳優の推し事からは完全に離れている状態です。
俳優の推しに会いたい~!俳優の推しの演技を見たい~!!!!!!!!!
◆自分の話
誰も興味ね~だろとは思いますが記録程度に。
鬱は続いていますが、今のところ精神は安定しています。
三月に退職をしたあたりは本当にひどくて、一言で言うと自殺未遂(ほんとのほんとに未遂)をしました。
そのころから比べると大分落ち着きました!今月からバイトも始めるのでほめてほしい。
でも希死観念はまだ心のどこか一部分を占めてて、それに少しおびえながら生活しています。
あとは摂食障害になりかけていて、ごはんがまともに食べられない状態が続いている感じです。
一進一退って感じですね。
◆上半期の舞台・現場まとめ
・1月
『ピカレスク◆セブン』
いや…これ本当に申し訳ないんですけど…薬のせいで眠くて眠くて、寝てはないんだけど内容を全く覚えていないんですよね…。
丁度その時に薬を変えたせいで本当にもったいないことをしました。
出ている俳優さんも豪華だったのにほんとにつらい…薬は怖いですね…反省しました。
『ポーの一族』
美の暴力。
原作をさらっと予習してから行ったんですけど、原作の世界観を壊すことなくそこに作り出していて宝塚すげ~ってなりました。
・2月
『私のホストちゃん』
はじめてのホストちゃん。
CROSS GENEの日本人メンバーこと寺田拓哉くんが出ていたのでノリで行きました。
内容はなかったけど、だからこそ脳内空っぽにして楽しめました。
わたしはゴージャスシートだったのですが、前列までがVIPシートだったのかな?口説かれてる方がいてヒュ~ってなった。
企画日だったので、無事たくやくんがNo.1をとれた姿を見られてよかったです。
『韓国の推しの生誕祭』
推し、尊すぎてもはやめちゃくちゃ宗教だった。
『SHINee WORLD THE BEST 2018 ~FROM NOW ON~』
4は5には戻れないけど、5あってこその4で、4は4なんだけどいつまでも5あってのSHINeeなんだ。
4は5には戻れないけどいつまでも5あってこそのSHINeeでいてほしい。そう思った公演でした。
ただ、ぼろぼろ泣いて過呼吸も起こして、ちょっと辛い公演でもあった。
・3月
たぶん何もなかった。死んでいた。
・4月
『パタリロ!』
めちゃ面白だった。特にタマネギ部隊のアドリブ部分でめちゃ笑いました。
原作は未読なのですが楽しめた。いい2.5次元舞台だった…。
一緒に行った母とDVD楽しみだね~とかいう話をしてた数日後にあの事件が起きたんですけどDVDどうなるんですか?(情弱)
『CROSS GENE JAPAN LIVE 2018「UTOPIA」』
去年メンバーが1人抜けて5人体勢になってから初めてのライブだったんですけど、いや~楽しすぎて腕が筋肉痛になりましたね。
特に推しのソロが最高でした。
・5月
何もなかった。
・6月
『凱旋門/Gato Bonito!』
宝塚です。
推しの男役の方がめっちゃ格好良かった…。
お話もまあまあ暗めだったんですけど、面白かったです。語彙力がないので面白いとしか言えなくなってきたぞ!?
Gato Bonito!(ショー)は猫がテーマ?だったのでかわいい場面も観られて満足でした。
『CROSS GENE 5th mini album『ZERO』発売記念スペシャルファンミーティング in Japan』
ミュージック伝言ゲーム・ダンス伝言ゲーム共に前のメンバーのギャグ線高いアドリブに推しが巻き込まれていたんですが、他のメンバーに「ヤバい二人組」と言われていて不憫でした。どんまい。
これ、特典会が当日と前日前々日にあったんですが、2ショとサイン行ってきました…楽しかった…。
そのおかげでアルバムが10枚くらいあるんですが、だれかもらってくれる方いませんか?
もしいたらお題箱にでも飛ばしてください。っていうかブログのネタがないのでお題箱になにかください。
odaibako.net
1月あたりの記憶があいまいであいまいで仕方ない…。
もし何かあったら追加します。
下半期は今のところ銀河鉄道999とCROSSの特典会、マリーゴールドとバンドのライブくらいしか決まってないや!
何かいい舞台ないかな…。
ではこのへんでさようなら。
推したちへの届かない手紙 in 2017
あと1時間で2017年も終わりですね。
今年はプライベートでさんざんな目に遭いました。もうこれについてはもう言いません。
もう精神が死にまくっているので毎年恒例のガキ使を見てもそんなに笑えないし、紅白はそもそも見る気が起きません。*1
なので、ブログ上で推したちへお手紙を書いて今年の締めにしたいと思います。
普段お手紙はプレゼントBOXに入れて終わり!内容のメモは消す!タイプなのでこうやってwebで残すなんて恥ずかしいですね。
そのかわり本人には届くことはないけど。まあ読んでるかわかんないけどな!ははは!
浮気性なので各推しに書きます。特に推し隠しはしてないので名前はモロだしします。
◆俳優の推し―山本匠馬さん―へ
今年はいっぱい舞台で匠馬さんの演技を見られた一年でした。
義輝、ゴッホ、雨男たちのクリスマス、桃山…。
舞台に立つ匠馬さんが一番好きなのでとてもうれしかったです。
声優とか吹き替えの匠馬さんももちろん好きなんだけどね。やっぱり舞台の匠馬さんが大好きです。
あ、「なりきり!生きものむ~にゃん学園」で体を張ってる匠馬さんもかわいくて大好きです(笑)
そういえば、匠馬さんが「獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ」の吹き替えをしてくれたおかげで新しい推しが増えました。
匠馬さんが吹き替えをしなければキョウリュウジャーブレイブを見ることもなかったし新しい推しに出会うこともなかった。
そのひとはわたしが今までほぼ知らなかったジャンルだったけど、匠馬さんがきっかけで新たな視野が広がりました。
ここでは伝わらないけどありがとう。
精神が追いやられたとき、本当はこんな精神で匠馬さんを見られるのかなと思ったときもありました。
でも、なんとか重い身体を引きずっていてよかった。そこには舞台上で輝く匠馬さんがいたから。
やっぱり匠馬さんが好きだ、見てよかったと思えた瞬間でした。
来年の仕事はまだ発表されてないからそこだけが心配です。
欲を言えば舞台のお仕事がいいな。何度も言うけど、匠馬さんの舞台での演技が大好きだから。
でも声優や俳優、どんな仕事もオールマイティにこなしちゃう匠馬さんが大好きです!来年も推してゆきます。
◆K-POPの推し―イ・セヨンくん―へ
改めて言うけど、匠馬さんがキョウリュウジャーブレイブの吹き替えをしていなければ出会うことはなかったでしょう。
本当に推しが推しを作る瞬間でした。もはやこれは運命なのかもしれないですね。
セヨンくんの歌声が本当に好きです。
贔屓目かもしれないけど、ダンスも大好きです。なんていうか、力の抜き方が好き。
最年長なのに、考えていることがわからなくてメンバーに宇宙人って言われちゃうふわふわしてるところも好き。
メンバーに抱っこしてもらったり、ちょっとかまってちゃんなところも好き。
とどのつまり全部がいじらしくて好きです。愛が重いぞ!
元ジャニヲタで接触が大の苦手だったけど、特典会では沢山お話できて嬉しかった。
2ショットでは一緒にキョウリュウジャーブレイブの変身ポーズができてよかったです。自分の顔大事故だったけど。
サインでは字が机にはみ出しちゃうお茶目な姿を見せてくれたり、握手では外で何時間も待つことを伝えて手が冷たいことを謝ると「大丈夫、ぼくあたたかいです!」「カフェで暖かくして待ってて!」なんて言ってくれたりしてさらに好きになりました。
最後の時、ブースから出る際「ばいばい!」って手を振ってくれた姿が忘れられません。沼が深すぎます。
来年は生誕祭が決まりましたね。今からとても楽しみです。
キャパシティだけが心配です。当たりますように。外れたら死ぬ。
カムバもとっても楽しみにしています。次はどんな曲でカムバしてくれるのかな。
あ、今の明るい金髪すごく好きです。黒髪も好きだったけどね。
◆キム・ジョンヒョンくんへ
あなたがいなくなってもう2週間です。
何を言えばいいのかわからなくて、翌日にはてブロに記事を上げたけど未だにどこかで現実が呑み込めていません。
あなたを失ったことが未だに悲しくて泣いてしまいます。
あまり食べられなくなってしまい、少し痩せました。
まだSHINeeの音楽がこわくて聞けません。あなたの歌声を聞いたら泣いてしまいそうだから。
人の死とはこんなに悲しいものなのですね。精神に来るものなのですね。
きっといつかはこの悲しみも癒えることだと信じています。
だからね、この前は言えなかったことをここに書いて終わります。
いままでお疲れ様。ゆっくり、やさしい世界で眠ってください。
気づけばもう30分ですね。来年はちゃんと生きてるかな?
更新がぴたりと止んでしまったら死んだと思ってください。
なんちゃって、半分くらいは冗談です。
それではみなさま、今年は大変お世話になりました。よいお年を!
そして来年もよきヲタ生活を!(早くね?)
*1:録画はしてる
2017年まとめ
こんばんは。年末ですね。
ここのところは鬱がまた再悪化して死にそうになりながらなんとか生活を送っています。
でも年末なので一応現場まとめをしておきます。舞台ライブイベントごちゃごちゃ。
ちなみに☆印は俳優の推し関連です。★印はK-POPの推し関連です。
◆1月
びっくり!何もなかった。資格勉強に追われていた。
◆2月
・アマテラス
推しが出演していた三人どころじゃない吉三で少年社中さんを知り、チケットを取った。
日本神話には全く詳しくないけど、めちゃくちゃ楽しかった!冒険活劇って感じ!
わたしの推しはニギリさん(演:堀池さん)です。
◆3月
びっくり!何もなかった。これは母がけがをしたので看病していたせいもある。
◆4月
☆ナンバカ上映会@岸和田
推しのためにはじめて岸和田というところに行った。未知の世界だった。
正直ナンバカ二期全然見てなかったんだけど、推しのトークのためだけに行った。
近くで見る推しの顔が綺麗すぎて泣いた。
行こうと思っていなかったナンフェスのチケットを思わず取った。
☆ナンフェス
前述の通り行くつもりはなかったけど、上映会の推しのビジュアルが最高だったからチケットを取った。
アニメで演じていたキャラの格好をして出てきた推しに倒れそうになった。ビジュアル100000点満点。
キャラソン歌ってたんだけど、もうめちゃくちゃ歌上手い。最高だった。優勝していた。
◆5月
・空と雲とバラバラの奥様
・GRAPEVINE GRUESOME TWOSOME
・新しい生活の提案
感想をすでに書いていたので↑に。
舞台二つはどちらもブラックな雰囲気だったな。
空と雲と~は最後の展開についていけなかったのでDVD発売を待ちたいところ…。
◆6月、7月
☆剣豪将軍義輝 星を継ぐ者たちへ
☆遠い夏のゴッホ
義輝は推しの殺陣が本当熱くてかっこよくて!まさに死闘という言葉が似合っていた。
後編の推しの役が全体的にかっこよすぎて辛い。ブロマイド売り切れてたもんね。
推しの役が死ぬところを最前ゼロ位置で観たのはいい思い出です。
ゴッホはとてもあたたかい物語。
嫌いな人物が、っていうかいやな人物がだれ一人いないあたたかい舞台だった。
◆8月
・BUZZ-UP
K-POPの推しことCROSS GENEさんのために弾丸遠征しました。
初めての生クロスだったんだけど、推しはダンスもうまくて歌もうまくて最高だった!語彙力が全くない!
最終的に「ナハゴノルジャ」で優勝しました。ありがとうございました。
終電に間に合うか間に合わないかの瀬戸際でクロスの出番終了だったので、豊洲でめちゃくちゃ走ったな。
フォロワーさんとまさかの連番だったのもいい思い出。
感想がまとまりません。
観客席からすすり泣きの声が聞こえる中、わたしはただ茫然と舞台で紡がれる絶望の物語を目に映すことしかできなかったです。
◆9月
・ドリフェス!ファンミーティング03
この頃から精神を病んでいたのであんまり記憶がない。ごめん。
コントパートもとい芝居パートでは、富田氏が大活躍していたのは覚えている。
ただ歌パート、29日のWマサキでの「あなたの瞳に踊らせて」はまさかの組み合わせで死ぬかと思った。
あと、30日の戸谷溝口の「SAKURA LETTER」は感動してドリカペンラを握りしめて静かに泣いた。
◆10月
・GRAPEVINE @KOBESLOPE
会場が狭くて死ぬかと思った。
新アルバムに「こめかみ」という曲があるんですけど、それがライブで予想以上に映えてよかったです。
あと大好きな「RAKUEN」が聴けたのがよかった。
「RAKUEN」の何がいいかって、RAKUENっていう単語に打ち消し線が入っていること。
☆雨男たちのクリスマス
oryzias-07.hatenablog.com
この記事を書いたときは「クリスマスなんてまだまだだな」とか思ってたのにもうクリスマス終わっちゃったよ。
推しが座長的な位置だったので、なんだか新鮮でした。
推しが出ずっぱりでうれしかった。やっぱり推しの出番が多いっていうのはうれしいこと。
◆11月
・関数ドミノ
oryzias-07.hatenablog.com
SFだけど、「大切なのは信じること」が込められていた舞台だった。
最後主人公は信じることを放棄したのかな、どうだったんだろう。
大千秋楽だったので驚くほどの量の紙吹雪がドバー!っとキャストに降りかかってたのは正直笑いました。
・GRAPEVINE @NHK大阪ホール
oryzias-07.hatenablog.com
基本的に10月ツアーの内容と一緒だったけど、アンコールで「豚の皿」「指先」をやってくれたのがよかった。
「指先」は秋冬の季節に聴くものだと思ってるんですが、もうぴったりの季節ですね。せつないなあ。
◆12月
☆桃山ビート・トライブ
ジャニーズJr.主演ということでちょっと不安だったけど、その不安は無駄な不安でした。
三味線に笛が奏でるビートが激しくてとても心躍る舞台でした。
推しの出番は少なかったけど、キーパーソンとしてどっしりとした演技をしてくれていて「ああ好きだな」って思いました。
・BTS 「MIC Drop/DNA/Crystal snow」発売記念握手会
黄金マンネことジョングクくんと握手してきました。
「あの…あの黄金マンネと手を触れあえる…!?」と動揺したヲタクは待機時間ずっとヘルマン・ヘッセの「知と愛」を読んでいました。とても滑稽な図だと思います。
ちなみにヘッセは面白いです。
やっぱりはがしが速くて秒で終わったんだけど、グクが名札を瞬時に見て「お~(本名)さん~!」って言ってくれただけで「生きててよかった」って思ったからヲタクって単純だよね。
★CROSS GENE HISTORY BOX 特典会
推しと2ショット写真+サイン+握手なんて…なんて豪華な特典会…。
「寒いけど何時間待ってるの?」って聞かれて答えたら「えっ!そんなに!?」って驚かれて。
手冷たくてごめんね~って言いながら握手したら「大丈夫!ぼくあたためます!」「カフェとかで暖かくして待ってて!」とか言ってくれて紳士すぎて泣けた…接触ってすごい…。
こんな感じでした。心は仕事で壊れましたが推しのおかげでなんとか生き延びることができました。
来年は心を元気にさせて推し活をしたいです。
今のところKポの推しの生誕祭は決まったけど、俳優の推しの新しい仕事の発表が何もないのが心配です。
舞台に立つ推しが今年沢山観れた分、情報が何もないとさみしいよ~。
推しは永遠ではない─キム・ジョンヒョンくんへ
永遠なんてものはない。
もちろんわたしたちの推しも永遠ではない。いつか彼らの活動が終わるときがくる。
これは多分、当たり前のことだ。
ジャニーズJr.を応援していた頃からそう思っていた。
それは俳優を応援し出してからも変わらず、いつか辞めてしまうかもしれないその時までそのひとを後悔せず応援したい。そう決めていた。
実際Jr.の担当はデビューできずに辞めたし、若手俳優で推していた子も芸能界を去った。
長い間色んなヲタクをしている中で、沢山別れがあった。
でも、こんな形で別れるなんて思いもしなかった。
K-POPで推していたグループの一つ、SHINeeのメンバーであるジョンヒョンが亡くなった。
ニュースで報道されてるように、自死を選んだとのこと。
ニュースが入ってきたのは丁度他のK-POPのグループの接触会があり、2泊3日の東京遠征から帰って来たところだった。
疲れてうたた寝をしたあと、Twitterを開いたらジョンヒョンのニュースが飛び込んできたのだ。
接触会を終え幸せだったわたしは、一気に絶望に叩き落とされた。
最初は「嘘だろ」としか言えなかった。
だって、彼らは3日前に日本でのドームコンを発表したばかりだったから。
それまでのわたしは、「ドームコン、生で5人を見られるんだ。9月のドーム行けなかったから今度こそ行きたいけどチケット取れるかな?」と呑気に考えていた。
ああ、その「生で5人を見られる」ということはもうできなくなってしまった。
わたしは「死」と向き合うということを体験したことがない。
幸いなことに身内や友達がみんな健康に生きてくれている。
だから、今回「死」と向き合うことがはじめてだった。
まさか、それが好きなアーティストだなんて考えもしなかった。
公式から正式に発表があった後はもう涙が止まらなくて過呼吸になって、あまり眠れなくて、今日はご飯も喉を通らなかった。
もうジョンヒョンが「いなくなった」、その現実がうまく飲み込めなかった。
SHINeeを知ったきっかけは、去年のFNS歌謡祭だ。
なんとなく名前は知っていたが、彼らのパフォーマンスを見るのはそのときがはじめてだった。
それまでわたしはK-POPにどことなく嫌悪感を抱いていた(今ではそれをとても恥じている)。
彼らが「Everybody」をパフォーマンスしているのを見たとき、感動したことは今でも覚えている。
ダンスも歌もすごくかっこよくて、衝撃的だった。
まるで身体に雷が走ったようだった。
それから違うK-POPのグループにはまり、流れるようにSHINeeも聴くようになった。
やはり彼らの圧倒的な歌唱力、そしてダンスパフォーマンスは鳥肌が立つくらいだった。
その中で、わたしは特にジョンヒョンとミンホが好きだった。
ミンホは爽やかなルックスでラップを軽やかに歌うところが好きだ。
そして、ジョンヒョンはなにより彼の歌声が好きだった。
高く、そしてどこまでも飛んでいきそうな澄んだ彼の歌声が。
その歌声は、もうCDでしか聴けることはない。
彼の生の歌声は、もう一生聴けない。
わたしはSHINeeを知ってから日が浅い。
他のシャヲル(SHINeeのファン)の皆さんの悲しみの方が深いに違いない。
こんな所謂茶の間がこんなことを言うのは申し訳ない。
それでも、悲しくて悲しくてたまらないのだ。
なにか文章を書かないと気が済まないのだ。
どうかこんなわたしを許してください。
ジョンヒョンの遺書の和訳はTwitterで回ってきた。
彼の苦しみのほんの一部分だけど、それが綴られていて、読むだけで涙が止まらなくなった。
私は中(心)から故障した。
ゆっくり僕をかじって食べた憂鬱は、最終的に僕を飲み込んで僕はそれに勝つことができなかった。
もう他に何を話せと。ただお疲れ様と言って。
これぐらいしたら良くやったんだと。苦労したねって言って。
ジョンヒョン 遺書
— 박미유 ㅍㅅㅍ 쌍둥이엄마 (@mii05minho) 2017年12月18日
間違っている部分あると思います。
ジョンヒョンの最期の気持ち。
全ての人に届きますように。 pic.twitter.com/IkCj6zcFns
※引用させていただきました。問題があれば削除いたします。
なんだかもう、上手く言えないけど。
ジョンヒョンの気持ちはわたしにはこれっぽっちもわからない。
彼が自死を選ぶほど追い詰められていたということさえ知らない。
ねえジョンヒョン、わたしは今後悔ばかりしているよ。
9月のドームコン、チケットをなんとか探してあなたを見ていればよかった。
そしてもっと早くSHINeeのことを知っていれば、そしてK-POPへの偏見なんかなければもっとあなたのことを応援できたのに。
苦しんでいたのを知らなくてごめんね。
今まで頑張ったんだよね。辛かったよね。
あなたがどんなに苦しんだか、わからないことがもどかしいよ。
わたしはまだ覚悟がないから、冥福を祈ることなんてできない。
お疲れ様、ゆっくり休んでなんてことも言えない。
こんなことを言っておいて、やっぱりまだ彼がいなくなった事実をどこかで受け入れられないんだと思う。
でも今、これだけは言います。
あなたの歌声を、あなたを愛しています。今までもこれからも。
推しとの別れは突然来ることが多い。
もしかしたらこんな、ジョンヒョンのようなケースもないとは言い切れないかもしれない。
それでも、別れが来るまでわたしは推したちを応援し続ける。
後悔しないように。
そう、強く思う。
最後に、ジョンヒョンくんへ。
君からもらった空の色
風に吹かれ歩いてゆく
君から学んだその後で
僕は何を返すんだろう
逢いたいよ夢からさめてしまわないように
夢の先の事を考えて泣くのはもうやめておこう
11月まとめ
◆11月の舞台
関数ドミノ
結局あのラスト、どちらとも取れるような感じだったけど、やっぱり真壁はあの瞬間ドミノではなくなったような気がするなぁ。*1
SFだけど、とっつきにくさがなくてよかった。
◆11月のライブ
GRAPEVINE Tour2017 @NHK大阪ホール
今年は5月、9月、10月、11月とGRAPEVINEのライブによく行った年だった*2
総括するととてもよかった。
10月も神戸でのライブに行ったんだけど、それから一ヶ月経ってぐるりと進化した気がする。
20周年なのに進化が止まらないバンドだな、GRAPEVINEって。
20周年だけど特に変わらず新しいアルバムを出してコンスタントにツアーをやっているのがとても彼ららしいなと思う。
でもそのアルバムの1曲目の「Arma」は20周年を祝うような歌詞で、そんな感じで曲で20周年を祝うのもとても彼ららしい感じがする。
例えばほら
きみを夏に喩えた
武器はいらない
次の夏が来ればいい
「Arma」の中のこの歌詞が、きっと今のGRAPEVINEのスタンスであり武器なんだろうと思う。
それならわたしも次の夏が来るように、祈ろうと思う。
最後にどうでもいいけど、アンコールの最後で「指先」を演奏していて、「指先」をよく聞いていた受験生時代を思い出して少しセンチメンタルになった。*3
なつかしいな。
◆近況
鬱が進んでいる。ような気がする。
休職した最初は毎日歩いて運動しようと思っていたのに、頭がしんどくてどうも最近は出不精になりつつある。
休職前に取っていた今月のライブも舞台も最初行きたくないなんて溢していた*4
今日も推しの舞台があって今新幹線に乗っているけど、すごく行きたくない。
行くって決めたから新幹線に乗っているんだけどさ。
精神が不安とか苛々で落ち着かなくて、薬が飲みたくてたまらない。
頓服も用意されてて毎日飲むけど、たまらなくなって処方されたまま残っている精神薬を何錠か一気に飲むこともたまにある。
その度に記憶はだいぶ飛ぶし、親は怒るし悲しむしでやめなきゃとは思うんだけど、薬飲みたくてたまらないからまたするんだと思う。
死にたいと今は思いつつある。
趣味をしている時間はもちろん楽しい、けどそのあと急激に死にたくなる。
早く死にたすぎてたまらない。
精神薬いっぱい飲んだら死なないかな。胃洗浄で済むだろうな。
そんなこんなで死ぬ勇気はやっぱりあまりなくて、結局はただの臆病だなぁと思う。
休職せずに、倒れるまで働いてたら死ねたかなぁ。
・手帳
MDノートダイアリー| 2018年 手帳・ダイアリー(スケジュール帳)|ミドリ オンラインストア
とか暗いこと言いながら来年の手帳を買った。
手帳を買うってすごい明るいことだと思う。*5
11月になると「あ、手帳買わなきゃな」って思って、自然と手に取ってただけなんだけど。
今年もミドリのMDノートダイアリー。
いつか前にエントリで書いたかもしれないけど、こんな感じでマンスリーのところに余白があるので、行きたい舞台とかほしいCD・DVD・本とかをメモしてる。
とにかくこの余白がとても便利なので、かれこれ3年くらい使ってる。
しかしこの画像、小さい字が書けないのでひたすらに字が下手くそだな。
きっとこのままじゃ再来年もミドリのMDノートダイアリーかな。大変気が早いけど。
なにか他にいいものがあれば教えてほしいです。
・読書
最近はずっとしていなかった読書をするようになった。
なので読書メーターも始めてみた。
11月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3489
ナイス数:0
子どものための哲学対話 (講談社文庫)
読了日:11月01日 著者:永井 均,内田 かずひろ
コミック版 姑獲鳥の夏(上) (講談社文庫)
読了日:11月01日 著者:志水 アキ
コミック版 姑獲鳥の夏(下) (講談社文庫)
読了日:11月01日 著者:志水 アキ
いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (集英社新書)
読了日:11月04日 著者:原田 マハ
マクベス (新潮文庫)
読了日:11月07日 著者:シェイクスピア
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
読了日:11月11日 著者:桜庭 一樹
コミック版 狂骨の夢(下) (講談社文庫)
読了日:11月14日 著者:志水 アキ
コミック版 狂骨の夢(上) (講談社文庫)
読了日:11月16日 著者:志水 アキ
ヘルダーリン詩集 (岩波文庫)
読了日:11月22日 著者:ヘルダーリン
ガラスの街 (新潮文庫)
読了日:11月23日 著者:ポール オースター
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)
読了日:11月24日 著者:梨木 香歩
プシュケの涙 (メディアワークス文庫)
読了日:11月29日 著者:柴村 仁
読書メーター
休職していると時間が余りすぎるので。
でもあんまり頭が働いていないのかたまに内容が入ってこないことがある。
なので好きだなって箇所(科白)をメモに書き取るということをしている。
そのときはちゃんと頭に言葉が入っているようで、なんとなく嬉しい。
10月末?くらいに読んだ『エレウテリア』の科白が異様に好きだったので、最後に載せておきます。
ヴィクトール:僕はいつも自由になりたかったんです。どうしてかわからない。それが、自由であるということがどういう意味なのかもわからない。爪を全部はぎ取られても、言うことはできないでしょう。でも、言葉からは遠いけれど、それがなんなのかは知っている。いつも望んできた。今も望んでいる。望むのはそれだけです。
雨男たちのクリスマス
26日の公演観てきました。
何気に初めての朗読劇だった。
カフェで繰り広げられるクリスマスに纏わる小話…なんですけど、初台DOORSという小さなライブハウスでやるからこそのあったかさっていうのがありましたね。
ギターの生演奏も、芝居を邪魔しない程度に飾る感じで心地よかった。
お話は四つあって、その内三つは匠馬さん演じる磯貝の空想。
平田さん演じる男手一つで子供を育てるサラリーマンのお話、大薮くん演じる既婚男と不倫している男の子の話、平田さん大薮くん二人が演じる独身男たちの話。
そして最後、現実のカフェでの匠馬さん演じる磯貝の話。
この構成がちょうどいいバランスでよかった。
全部現実っていうのもちょっと重苦しい気がするし、かといって全部空想だとリアリティがなくてつまらないもんね。
あとその空想もどこか現実に繋がっているのが最後の話でわかるんだけど、それもまたよかったな。
空想も現実も全部あたたかい話で、心があったかくなりました。
最初は「クリスマス早くない?」って思ってたけど、なんか見終わった後は久々にクリスマスが待ち遠しくなった。
・平田さん
くたびれたサラリーマン似合うな~。
笑うと顔がくしゃってなるタイプに分類されると思うんですけど、それのおかげか余計似合ってた。
前彼を見たのは遠い夏のゴッホだったので結構やんちゃというか一匹狼みたいなおらついた役だったんですけど、今回は子育てに奔走する父親だったりももクロが好きな独身男だったりしたので、演技の振り幅がかなり大きいなって思いました。
そういやTRUMPでもクールな臥萬里おじさんと長崎弁ピエトロの演じ分けすごいな!と思ったわ。
大薮くんと二人でももクロ歌うシーンがあるんだけど、あの時のはしゃぎっぷり(?)よかったな。
大薮くんに「二番サビはぼくに!」ってサインする仕草とかが可愛くて思わず笑ってしまった。
・アイルくん
ナンバカのイベントで見たことあるけど、改めてめっちゃスタイルいいな!?
カフェのウェイタースタイルがとても似合っていました。
物語が終わったあとに訪れる現実の世界でしかほぼ出てこないので出番は結構少ないけど、演じているキャラクターとアイルくん自身が強烈(誉めてるつもり)だったのでかなり存在感がありました。
舞台の最初にアイルくんが出てくるんだけど、ギターの方にするサインや話し出しってアドリブだったのね。
26日17時の回、開口一番「外国(ヨーロッパ?)でのサンタは日本でのなまはげと同意義」っていうよくわからないトリビアを披露したのは笑ってしまった。
欲を言えばもっと見たかったな~!
彼が主人公になる空想の物語も見たかった。
・大薮くん
この中では唯一はじめましての人だった。
お名前もこれで知ったのでほんとに無知で申し訳ないんですけど、あっ演技上手いな~いいなぁって思いました。
平田さん主人公のサラリーマンのお話で、主人公の息子(五歳)を演じていてすごく可愛かった。
サンタさんのプレゼントで駄々こねるんだけど、も~それが可愛いんですよね。
大薮くん演じる息子のためならいくらでも奔走するよって感じ。
あと彼が主人公を演じる二話目、嫁と子供が待ってるからっていう男に最初はわがまま言っちゃうんだけど、最後は(配達のバイトサンタを巻き込みながら)笑顔で送り出してあげるっていう姿、切ないけどいじらしかったな。
その次の話(二人の独身男の話)で突然ももクロ歌い出した時はびっくりしたけど。
さすがテニミュ出身者というか、歌上手いな。
そういやこのカンパニー、何気にテニミュ出身者多いな…?
・匠馬さん
推しなので最後に。
最近はいつも主人公を支える立場で舞台に立っていたので、ストーリーテラーの役がある意味新鮮でした。
彼が演じる磯貝の空想という体で3つの物語が繰り広げられるため匠馬さんはほぼ舞台にいるんですけど、他の人たちが演じている間メニュー(台本)に目を落としている姿がすごく似合っているなって思いました。
なんていうか、大人の男って感じで…ってすごく上から目線だな?
ストーリーテラーの他に空想物語に出てくるモブ(店員とか)もやるんだけどすごいコミカルで、磯貝の時は結構静かに語ってる反動もあってか面白かった。
やっぱり演じ分けってすごいな。
匠馬さん、声優やってることもあってか滑舌も良くてとても聞きやすいから、またこういった朗読劇に出てほしいな~。
聞いてて心地いいし。
それにストレス無しで台詞が聞けるひとって本当に貴重な存在だと思う。
それに何より演技が好きだから、また早く舞台での演技が見たいなって改めて思いました。
次は桃山だ~!正直不安だけど!
都合で二回しか観られなかったけど、もう一回観たかったなって思えるとてもいい朗読劇でした。
また朗読劇行ってみたいな~。