勝手に2014総括 ~小説と漫画~
せっかく作っておいて放置してたはてなブログを発掘しました。
以前使用していたはてなダイアリーは超絶ジャニヲタの頃の青春の小箱かつ記憶(?)としてとっておくとして、ここは舞台とか色々な感想を綴っていきたいなと。
とりあえず今年もあと少しだし、2014年総括をつらつらと書いていきたいなと思います。
とかいいながら総括じゃなくこれ読んだよって記録と感想文だけど。
今回は読書編。小説、漫画を含みます。
…といっても今年はびっくりするほど小説を読みませんでした。理由は単に部活で精神的に追い込まれたためです。
来年はいい加減精神的に余裕を持ちたい。小説読ませてくれ。
けど意外と漫画は読んだな~という感じ。友人宅によく行ってたからかな。
ここからは2014年に読んだ作品の感想を書いていきます。
もちろん自己満足です。
◆小説
・ヴェネチアに死す
- 作者: トーマスマン,Thomas Mann,岸美光
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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部活で岩手に赴いた時にぶっ倒れ、ホテルで待機中に読みました。
読む時間ないと思いつつ旅行に持ってきてて本当によかった。
威厳ある(と世間に思われている)主人公がたったひとりの少年に狂わされていく。
しかも直接的な関係は持たず、あくまで見ているだけ。
自分に死が迫っていても、少年を見ていたいなんて狂気そのものですね。
少年を見届けながら一人で知られることなく死んでいく、それはとても悲しくて歪んでいるけれど美しい愛のひとつなのかもしれない。
・青空の卵
- 作者: 坂木司
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 文庫
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阿久津愼太郎くんがドラマに出ていたということで読みました~。
BL要素があるとは聞いていましたが、まあ確かに否めない。
意外とトリックもあっさりしているため、ミステリーとして読むには物足りない。
登場人物もみんな善良でリアリティがないなという感想を持ちました。
引用する際にちらっと見たんですけど、amazonのレビューもなかなか賛否両論ですね。
「男同士の友情ってさわやかな関係」みたいなレビューがありましたが、本当にそうなのかな~と思います。
最近は女より男の方がねちねちしている印象を持ちます。恋愛でも友情でも。
まあ、そうはいってもこの主人公二人の関係はふつうの男子の友情ではないんだけど。
二人の関係はすごい歪んでいるんだもの。二人の仲良くなるきっかけも、付き合い方も。
現実とはかけ離れている世界だったけど、まあまあ面白かったかなと思います。
◆漫画
・少年ノート(6巻まで)
- 作者: 鎌谷悠希
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: コミック
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お金の都合で6巻までしか買えてない…。
合唱というテーマを見て、最初漫画なのにと驚きました。
漫画からは音が出ないため、歌声の表現はできない。
だけど、絵の比喩(と言っていいのかよくわからないけれど、これしか思い付かなかった)でそれを表現している。
音楽をテーマに扱う漫画をあまり読んだことがないためか、かなり新鮮でした。
ちなみに私はポポちゃんが大好きです。
ボーイソプラノの美しい歌声という絶対的な武器を持ち、でもそのソプラノが思春期特有の声変わりにより失われていく。
「ソプラノのまま死にたかった」(6巻より)
このポポちゃんの吐露が自分の「ボーイソプラノ歌手としての死」の苦しみをよく表現しています。
声変わりっていう一般男子にとっては何も思わないかもしれないことだけど、ポポちゃんにとっては命取りなそれ。
音を立てて近づいてくるその恐怖に苦しむ少年の心情を繊細に、かつ独特な雰囲気で表現している5、6巻が好きです。
7、8巻の展開も楽しみです。早く買わなければ。
・宝石の国
- 作者: 市川春子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/07/23
- メディア: コミック
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表紙買い。
正しくはアフタヌーンの表紙を見て、面白そうと思って購入したら当たりでした。
宝石の擬人化という斬新な設定。
そして不死だけれど、簡単に壊れてしまう宝石たち。
残酷だけれど、その壊れ方がまた美しい。
四肢を失って合金や貝で新しい四肢を与えられたフォスは確かにフォスなんだけれど、果たして本当にフォスなんだろうか。
・虫と歌
- 作者: 市川春子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: コミック
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宝石の国を読み、市川先生の世界観に嵌まりたいと購入。
ストーリーが難解で、少年雑誌のバトル漫画のようにさらっと読めないのが市川先生の描かれる作品の特徴かなと思います。
表題作の虫と歌は最初解釈を間違えていて、何回も読んでいる内に「あ、そういうことか!」とびっくりした記憶。
ゆっくり咀嚼してはじめて面白さがわかる、珍しい漫画。
・25時のバカンス
25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)
- 作者: 市川春子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/23
- メディア: コミック
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虫と歌と共に購入。
相変わらずストーリーは難解だけれど独特の世界観が面白い。
具体的ではなく抽象的なストーリーと絵だけれど、どことなく繊細。
しかし月の葬式は描写にひっとなりました。
集合体恐怖症なので描写に後ずさりしそうなんですが、ストーリーは好きなので読んじゃいます。
・回遊の森
- 作者: 灰原薬
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2010/01/14
- メディア: コミック
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友人宅で読みました。
しかしオール中での読了だったので、改めて自分で買い直しました。
なんでオール中に読んだのかは謎。
各ストーリーの登場人物たちが少しずつ繋がっていく(それがストーリーに直接つながることはない)、ショートストーリーならではの描写がとても面白かったです。
どことなく後味の悪いストーリーもいい感じ。
- 作者: 椿いづみ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2014/07/22
- メディア: コミック
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これも友(ry
いや、面白い。
みんなどこかずれていて、そのずれが笑いを引き起こしている。
個人的には鹿島と部長の演劇部コンビが好きです。
とてもどうでもいい話ですが、友人に借りた野崎くんを自宅で読んでいたら、韓国へ出張に行く父が用意をすっぽかしてまで読んでました。
深夜まで笑いつつ読んでいたらしいので、誰でもさくさく読めて笑える作品なんではないかな。
こんな感じ。
来年はもっと小説を読みたいなぁ。