最後のサムライ
※2015年3月後半に書いてた記事を今更あげます。
最後のサムライ観に行ってきました。
そもそも私は高校の時に世界史を選択してしまったため、恥ずかしながら日本史にはかなり疎いと自覚しています。
幕末あたりは母の影響でいくつか読んだりもしたけれど、新撰組に偏っていたため戊辰戦争周辺のことは白虎隊くらいしか知らないんですよね。
ということで、長岡は新潟だったかな~みたいなノリで観劇しました。
正直初日だから感想も落ちてないし前知識もないので観る前はストーリーを見て「河合氏が活躍する時代劇スペクタクルかな?」とか思ってました。
そういうものって、「こういうひとがこんなことしたよ!わぁすごい!だからこういうところを受け継いでいこうよ!」みたいな英雄豪傑物語感あってあんまり好きではないんですよね。
(すごい偏りまくりな意見だけどごめんな!)
って思ってたけど違った。
戦争を止めようとしてすっごい走り回ってるのに、戦争は結局起きてしまって止められなかった。
そして、河合の死で静かに幕を閉じてしまった。
なんだかとても切ない終わり方で、ああ…ってすごくもやもやした気持ちだけが残った感じ。
基本ストーリーは山縣有朋(日清戦争直前?)とエドワード・スネルの話からの回想で進んでいくんだけど、戦争したくないっていう山縣は最後結局スネルから銃を買うのね。
でも、河合が戦争したくないから自分で守るって銃を買うけど結局戦争は起きてしまった。
だからああそれじゃあ結局繰り返しだよ…って虚しくなりました。
で。ここからキャストの話。
市原隼人の兄貴肌みたいなのはいろいろな方面からのお話で知ってたけど、それに河合の豪快さが合ってるんだこれが~!
本当に役者と役柄がぴったりしていて、生き生きしていました。
でも、そのせいか死ぬときの切なさはひしひしと感じて…うわわわってなったよ。
あと個人的にヒャッホウ!というかびっくりしたのは猪野くんの悪役。
超嫌味な顔で超嫌味なこというからもう興奮したよね!?!?!(?)
猪野くんとてもかわいい顔だなぁって思ってたらもうあの表情ですよ、痺れるわありがとう。
こばゆた氏は鎧武の戒斗さんでしか演技をしている姿を見たことがなかったんですが、鎧武の戒斗さんとは違い穏やかな役どころでわたしの持っていた印象が変わりました。
病弱という役どころからか、ちょっと儚い感じなんだよね。
ほら、戒斗さんめっちゃ強かったから…いや最後は負けたけど…。
特に言及はされなかったけれど、足を引きずっていたから足が悪いのかな?
どんどん先を行く河合とは対照的な役どころで、でも河合のよき理解者で河合をやさしく嗜めることができる唯一の人物ではないかなと思いました。
あ、あと河合のこと継之助くんって呼ぶのポイント高い。
阿久津の木蔵はとにかく純真?な青年というか、河合(と、おすが)のことをほんとに慕って従っているんだな~ということが舞台を通して伝わってきました。
その場にいるんだけど台詞はないっていうシーンも多く、表情の変化で演技をしなければいけない難しい役なんだろうなと私(超素人)は感じました。
でもわたしは阿久津の表情の演技が大好きなので問題なかったといえばうそになるかもだけど、最後にいくにつれて表情がグッと締まってきていて高ぶりました。
「阿久津はこういう役は合わない」っていう意見もついったで見たけど、わたしは結構好みかもしれない。
ただひとつだけビジュアル面に文句つけるけど、2日目以降前髪を分けなかったんはどうしてや!!!!前髪分けてるの小僧感があってかわいかったやろ!!!!!
しかしアンサンブル?の方々、いろいろと動き回ってて体力すげぇって思ったけどやっぱり大変そうだったなぁ。
戦とかのシーンではもっと多くてもよかったかもなぁ。
最後アフタートークも聞いたら新宿で迷子になりかけました。どんまい。