きらきらカーテン

一人の病気ヲタクの備忘録

幽悲伝のはなし

幽悲伝観に行ってきました。
っていう記事を一か月後にあげるこの体たらく。
夕陽伝もかれこれ一か月後にあげてたね!遅いんだ書くのが!


ということで、ネタバレ全開なので隠しておきます。
ネタバレやで!






とりあえず、音楽めっちゃよかった。
めっちゃ音ゲーでやりたい、音ゲー少しかじってる身としてはワクワクする音だった。


あと、早速ネタバレだけど富士丸陸奥兄弟が死ななくてよかった~~~~!!!!
夕陽伝で死んじゃったの本当に悲しかった。
あんな太陽みたいな兄弟いなくなったら復興進まないよ。
出雲だけじゃ海里を引っ張っていくことできないしね。
っていうか夕陽伝でわざわざ演出変更してあんな陳腐すぎるつまんない死に方させるの許してないから。
わたしはこの農民兄弟を応援します。


笑いはほぼ無くなってたからずっと重苦しい雰囲気だけど、出雲と真多羅の眉毛ネタは笑った。最高。
岡本さんの演出がダメ!ってわけではないけど、突然流れをぶった切る笑いが多かったから、流れの間にちょろっとはさんでくるのがよかった。



海里
結構なよなよしてる。かっこよくない。これいい意味ね。
ダメ王子って雰囲気が出てた。
決起したのに、「何か策があるか」みたいなことを問われて「人間そう簡単に変われるもんじゃない」って返していてよかったなって思います。


屋敷に戻った際はまだ何か迷った部分があったのを、陽向の死や都月の死によって解き放った感じがした。
まあいろいろやらかしてるし過去の記憶とかがあるから海里についていきたくはない思いは変わらないけどね!!



都月
一緒に観に行った母「兄より弟のほうがいい役よね、見せ場的に」

今気づいたのかよ。

都月がどんどんボロボロになっていく姿は痛ましくて、特に富士丸陸奥兄弟を斬るところは見てられなかった。
出会うひと全てが自分ではなく海里を選ぶんだもんね。自分を見てくれないもんね。


私は長子なので、あんまりそういう気持ちはわからないのだけど、選ばれない苦しみや悔しさはいずれ狂気になってしまう。
どんどん壊れていくゆうほくんの都月、悲しいし見ていてつらいけど好きだなあ。



陽向
切なすぎるでしょ!?!?!?
最初から切なさやら儚さがにじみ出ていて、死ぬ前から「このはかなさ人間じゃないぜ…!?」って思った。
俗世を離れてる感がある。


「あたしを連れて逃げてくれる?」この一言にもう胸が張り裂けそうで、海里じゃなくて私が手を引いて逃げ出したかったくらいです。
いやこのこどうせ海里しか選ばないけどな。
黄泉人になったあとの白装束は美しかったです。田渕さん性別なに?田渕さんか。



出雲
竹下くんの出雲すきだな~とかいいつつ荒井さんの出雲も好きだから出雲が好きなんだろうなやっぱ。
やっぱり善と悪の中間でいなくちゃだめだから、魅力は薄いっちゃ薄いのかもしれないけど、それでも幽悲伝には彼の魅力が詰まってた。


すごい出雲好きだなって思えるのは、結構しっかりした苦労人かと思いつつ、馬鹿そうなとこなんだよね(ほめてる)
海里とは「俺を海里さまと呼べ」「やだよ」みたいな関係だったのに、最後の最後に海里に向かって跪いて「海里さま」って呼ぶシーンにぐっときた。
「一応王子で自分の主だけど手のかかる友人」と「一応部下だけど気の置けない友人」っていう悪友関係だったのに、あのときはじめて信頼できる主従関係になれたのがわかった。


ちなみに好きなシーンは、盃を交わしたときに海里の盃に毒が入っていることを見抜くシーンです。
夕陽伝では出雲じゃなかったよね?



真多羅
こっちの真多羅はギャグシーン少な目だよ。っていうか皆無だよ。


本当にお父さんへのコンプレックスが強かった。
人を殺したり蹴落としたりしてでも、お父さんに認められたかったんだろうなあ。
真多羅の気持ちを考えるとひどく重々しい気持ちになる。
だって、死んで黄泉に行っても報われないよ…ずっと認めてもらいたかった父さんには認めてもらえなかったんだよ…。


それとさ!!ずっと「おやじ」って呼んでたのにさ!??最期のさ!!!!「父さん」が切なくて泣いたよ!?!?
三好くんずるい。あそこで鼻が痛くなったもん。



毘流古
本当道化!!!って感じ。
三津谷の動きがさらにそれを助長させてたなぁって。
気持ち悪さ(ほめてるよ)が死んでからさらに強くなっててぞくぞくした。



因幡
もうさ…因幡の真多羅への忠誠心がけなげすぎてつらいよ…。
更にそれは最期まで報われなくてつらいよ…。どうやったら報われるのかはちょっとわからないけど…。
最後まで真多羅さまをお守りする、その気持ちはきっと真多羅の心には届いてなかった。いわゆるドンマイキャラ。でも好きです。


傘さしてるシーン最強にすきだな~真多羅の方にちょっと傾けてるんだよね。けなげ。



富士丸
しっかりしてる兄ちゃんだな~。
海里を諭す(?)シーンはめっちゃいいキャラやなお前…。って泣いたよ。
きっとこんな頼りにいる富士丸がいたら、騒動後の復興もできるねって思う。



陸奥
かわいいがあふれてる。
底なしに明るくて、太陽みたいだった。
吉本くんはこういうギャグが混じる愛されキャラが似合う。バルトロメとかね。


夕陽伝より笑いがごっそりとれて重苦しいのがずっと続くけど、富士丸と陸奥の兄弟はやっぱり癒しでした。



あと大和従者は海里と真多羅が盃を交わそうとするシーンで盃を持ってくる有馬くん最高だなって思った。
DVDで確認したい。有馬くんかわいい。



PatchたちがSPECTERやるって知り、「Patchにはハマらん」と誓った2014年12月24日*1の自分へ。
結局いまのわたしはPatchがものすごく好きになってます。

ひょっとしたら今の他のどの若手の役者にも演劇に対するガッツは負けないんじゃないか、そう思わせる彼らから目が離せないな~と感じた公演だった。
四期お披露目公演のフォアコンも結局行くことにしました。衝動買い。
めきめき成長している彼らを見るのが今から楽しみです。

*1:SPECTERの情報解禁がその日だった