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はてない

雑食ヲタの備忘録

つかこうへい七回忌特別公演 新・幕末純情伝

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友人に誘われたので大千秋楽に行ってきました。
何だか幅広い客層だったな~。
松井玲奈ファンはもちろん、若手俳優たちのファンとみられる女の子やつか作品が好きなんだろうなって人まで。

STORY

徳川260年の泰平の世が、今まさに崩壊せんとしている文久3年。
武士になりたい一身で、京都への道を急ぐ一群の男達がいる。
近藤勇率いる、新撰組
その隊士の中に「女」がいた。沖田総司
小さい頃から男として育てられ、
ただひたすら剣の修行を強いられてきた孤独な女――。
風雲急を告げる、時は幕末。
勤皇、佐幕が入り乱れる動乱の京の街で、
総司は愛する土方歳三のため、
一人、また一人と勤皇の志士たちを斬り続ける。
そして、そんな総司の前に、一人の男が立ちふさがった。
その男こそ、日本に新しい時代をもたらす男。土佐の龍、坂本龍馬――。
裏切りと憎悪渦巻く暗黒の時代、
総司と土方、そして龍馬の胸を焦がす、熱い恋の行方とは?
そして、勝海舟桂小五郎・・・ 幕末の若き志士たちが夢見た、
新しい時代の夜明けとは?

bakumatsu2016.com


いかにもつかこうへいって感じだな~って作品だった。
いうて熱海しか観たことないし、戯曲も『熱海~』と『ロマンス』、それに『広島に原爆が落ちた日』くらいしか読んでないけど。

音響かな?マイクかな?声が広がりすぎて、台詞を聞き取れない場面が何か所か(主に叫ぶところ)。
梅田芸術劇場のメインホールってかなり広いと思うんですが、それが仇となったのかしら~と思いつつ。
三階の一列目で観劇したから余計聞こえなかったのかな?
でも全部の客席まで台詞を届けなければいけないでしょう…なにがいけないのかっていうわけではなく色々な問題があるのかもしれないけど、音響にちょっと問題があるのかな?
言えば言うほど知識が無いのがばれるのでもうやめます(すでにばれている)

あと、その音響に加えJ-POPをバックに流すことが多々あって、そっちの音に気をとられることもしばしば。
役者が台詞をしゃべっているなか、歌詞があるJ-POPをバックミュージックにするのはなかなか難しい。二つの言葉が殺しあってるみたいで。
っていうか途中にいきなりポケ○ンやら、TMさんの歌で踊ったりする演出がよくわかんなかった。おいてけぼりにされて。
『夕陽伝』のときは突然の笑いの挿入にびびったけど、今回は笑いの挿入はそれより自然?だったと思う。
ただその曲の演出は唐突すぎて理解できなかった。やっぱりこの人の演出は合わないのかも。



松井玲奈/沖田総司
松井玲奈ちゃん以外は男野郎ばっかなのに、そのカンパニーの中で堂々と演技していてかっこよかったなあと。
ラストのクライマックスシーン、幕が下りる瞬間まで、すごくいい表情をしてた。
死にゆかんとしているのに、坂本へ笑いかけてるような気がして。
死ぬことでやっと二人は素直に愛し合うことができたのかなあって。

石田明/坂本竜馬
やっぱりアドリブは面白い。彼の頭の回転の速さが生かされた役なんだと思う。
味方くんがアドリブで微妙に滑ったというか結構追い込まれた次の場面で、彼のこといじりつつフォローしてたのよかったな。
あんまり俳優としての彼を知らなかったけれど、なかなかよい役者さんでした。めっちゃ上から。

細貝圭/土方歳三
最初に謝罪しておくと、わたし結構ひとの顔覚えるの早いんだけど細貝くんに限ってはまったく覚えられない。申し訳ない。
総司のこと大切にしてるんだな~って序盤では思ってたのに、最後にいくにつれてその見せかけのやさしさが剥がれて彼の本心が次々にあらわになっていく、その過程が迫力あった。

早乙女友貴/岡田以蔵
正直彼の殺陣を観るために今回2500円払った。あとの約3300円は荒井敦史の悪役を観るため。
やっぱり身のこなしが軽やかで、鮮やか。以蔵ってちょい薄汚い役どころかなって思ってたけど、きれいだなって思った。
最初『TRUMP』で観たときは少し滑舌が気になったけど、今回はそんなに気にならなかったな。

味方良介/桂小五郎
アドリブに弱いらしいのに客席巻き込んだアドリブ頑張っててほほえましかったです。
なんだっけ、ちょうど一日前くらいかな?にゲストで出てた『ママ僕』ネタでいじられたときは「頑張れ…」って思った。
あとテニスネタで笑われないみたいなこと結構Twitterで見かけたけど、大千秋楽だからかまあまあ笑いとってたような。
本心を突かれた際に見せる、目をカッと見開いたその表情にゾクゾクした。
なんか、根はいいんだろうなっていう悪役だった。悪役になりきれない善人。

荒井敦史/勝海舟
『GARANTIDO』の山田昇から思ってたけど、荒井敦史の悪役はいい。
狂いかけてる笑みやら悪いことたくらんでる笑みを作るのがうまい、と思ってる。
桂は根はいい悪役だけど、勝は根も悪そうだったな。
「総司のことを女として~」みたいなこと言う場面あったけど、いうてそんなに愛してなさそうな感じなのがまたよかった。
この中だったら荒井さん贔屓しちゃって申し訳ないけど。

久保田創/近藤勇
ジョルジュの~!ギャグセレクション~!!
非常に安定感がありました。石田明とはまた違った安定感。
久保田さんがいるだけで場がきゅっとなるっていうか。


役者一人ひとりの熱量はものすごくよかったので、「音」に関することが残念でならない。